池や川、湖、田んぼなど、淡水に生息する小さな生き物たち(種類一覧)

池や川、湖、田んぼなど、淡水に生息する小さな生き物たち(種類一覧)

田んぼ、池や川、水たまり、身近にある水の中は小さな生き物のいのちであふれています。

小さいのでよほど意識して見ないと存在すら感じません。中には観察に顕微鏡が必要な生き物もたくさんいます。

主に淡水でどんなを生き物を見つけることができるのか代表例を見ていきましょう!

★微小動物&動物プランクトン

ミジンコのなかま

ダフニアミジンコ マルミジンコ
ミジンコ
(Daphnia)
マルミジンコ
Chydoridae
教科書にも必ず載っていて、小さな淡水の生き物の代表と言ってもいい存在。漢字では「微塵子」と書く、甲殻類です。
 
分類 動物界>節足動物門>甲殻亜門>鰓脚(ミジンコ)綱
体長 0.7mm~3mm(種類によって異なる)
観察倍率 10~50倍で観察
説明 ピョンピョンと跳ねるように泳ぐ様子から水ノミと呼ばれることもある。水質悪化の原因となる植物プランクトンを主として食べるため、水質改善に大きな役割を担う。 
生息環境 様々な淡水環境に広く生息している。大きな湖から小さな水溜まり、高地にある湿原から栄養豊富な水場に至るまで、多岐にわたる場所で見られる。
 
ミジンコには様々な種類があり、その数は400種類以上とも言われています。
 
▼ミジンコの採取&観察(1分17秒)
 

カイミジンコ[貝形虫]のなかま

カイミジンコ
カイミジンコは「ミジンコ」という名前が付きますが、ミジンコとは系統がかなり違う生き物です。「貝形虫」という種類に分類されています。名前の通り貝殻をその身にまとっています。
 
▼カイミジンコの観察(19秒)
 
分類 動物界>節足動物門>甲殻亜門>貝形虫網
体長 mm~mm(種類によって異なる)
観察倍率 10~50倍で観察
説明 二枚貝のように体の左右に2枚の貝殻をもっている。アクアリウムをやっている人にとっては厄介者で、硬い殻のため魚も食べてくれない事が多い。スイ~と滑らかに泳ぐ。
生息環境 水田だけではなく、広い湖や小さな水たまり、深い海の底などあらゆる水域に生息している。ほとんどの種が底生で生活をする。
 

カイアシのなかま

・ケンミジンコ

ケンミジンコ

 ミジンコと同じ甲殻類ではありますが、ミジンコとは別の系統の生き物です。見た目もどちらかというとカブトエビに似ていますね。

ケンミジンコ ケンミジンコのノープリウス幼生
卵持ち ノープリウス幼生
 
分類 動物界>節足動物門>甲殻亜門>六幼生綱>カイアシ(橈脚)亜綱>キプロス(ケンミジンコ)目>ケンミジンコ科
体長 0.7mm~3mm(種類によって異なる)
観察倍率 10~50倍で観察
説明 浮遊性の動物。頭部の先端に赤色の複眼を1つ持つ。卵で増え、卵から孵ったケンミジンコは「ノープリウス幼生」という親と全く違う形をしている。肉食で、ミドリムシやワムシ、ゾウリムシだけでなく小型のミジンコを食べる事もある。
生息環境 池や湖などの止水域、田んぼ等に多く生息する。
 

・イカリムシ

(出典:US Geological Survey - https://nas.er.usgs.gov/queries/FactSheet.aspx?SpeciesID=2875
 
分類 動物界>節足動物門>甲殻亜門>六幼生綱>カイアシ(橈脚)亜綱>キプロス(ケンミジンコ)目>イカリムシ科
体長 5mm~9mm(種類によって異なる)
観察倍率 10~30倍で観察
説明 寄生性の動物。淡水魚に寄生する。二次感染を引き起こし、小型の魚だと死に至らしめることも少なくない。卵から孵ったイカリムシは、親と形の大きく異なるノープリウス幼生を経て成虫になる。交尾後、雄は死に雌は魚に寄生する。雌は寄生すると頭部を錨型に変形する。再生力が強く、体がちぎれても頭部が残っていれば再生する。
生息環境 河川、など幅広く生息する。
 

・ソコミジンコ

ソコミジンコ
 
▼ソコミジンコの観察(31秒)

 

分類 動物界>節足動物門>大顎亜門>甲殻綱>顎脚亜綱> カイアシ下綱(橈脚類)>ソコミジンコ目>ソコミジンコ科
体長 0.5mm~1mm(種類によって異なる)
観察倍率 30~50倍で観察
説明 ソコミジンコの雌は精子を体内に貯蓄する事ができ、一度交尾してしまえば一生涯に産む卵を全部受精させる事ができる。
生息環境 底生性で池や小川、湖の底に多く生息し、俊敏に動き回る。

 

ワムシ[輪形動物]のなかま

ハオリワムシ
テマリワムシ
ハオリワムシ テマリワムシ

 

分類 動物界>扁形動物上門>輪形動物門
体長 S型100~210μm,L型130~340μm
観察倍率 ~倍で観察
説明 口部の繊毛冠が車輪のように見えることからワムシ(輪虫)と呼ばれている。多様な環境で生活する小さな無脊椎動物で、大多数からなる自由生活型、固着定住型、少数派の寄生性のものが存在する。有機堆積物、細菌、酵母、藻類、小さな繊毛虫類、原生生物などを食べる。
生息環境 池や湖など。

 

繊毛虫のなかま

・ラッパムシ

ラッパムシ
ラッパムシ
口を開いた状態  丸まった状態

 
▼繊毛で水流を作っている様子

この水流でプランクトンや細菌等をおびき寄せ、口に入ったものを捕食します。
 
分類 原生生物界>繊毛虫門>異毛(ラッパムシ)綱>異毛(ラッパムシ)亜綱>異毛(ラッパムシ)目>ラッパムシ科
体長 150μm~2mm(種類によって異なる)
観察倍率 20倍程度で観察可能
説明 ラッパのような形をしていることからラッパムシと名付けられた。頭頂部に口部があり、口部に生えた長い繊毛を動かして水流を起こし餌を捕食する。体の中に収縮胞を持っていて、伸縮運動も行う。水中を動き回る事もでき、遊泳時は楕円型に変形することもある。
生息環境 有機物の多い湖、池、沼などの底に付着している。水中に溶け込んだ酸素が多い環境に発生しやすい。

 

・ツリガネムシ

ツリガネムシ
ツリガネムシ
柄を伸ばした状態  柄を畳んだ状態

 
▼柄を伸縮させている様子

分類 原生生物界>繊毛虫門>貧膜口綱>周毛亜綱>ツリガネムシ目>ツリガネムシ
体長 多くが50~100μm
観察倍率 40倍程度で観察可能
説明 釣鐘のような形をしているためツリガネムシと名付けられた。柄を持ち、この柄をゴミに付着させている事が多い。これをバネのように螺旋に巻いて伸縮する。頭頂部に口部があり、口部に生えた長い繊毛を動かして水流を起こし餌を捕食する。柄を付けずに遊泳している事もある。
生息環境 池、沼、水槽の水草などで見つかる。きれいな水域から、有機物が多く強度に汚れた水域を好むものまで様々な種類が存在する。

 

・ゾウリムシ

ゾウリムシ
ミドリゾウリムシ
ゾウリムシ ミドリゾウリムシ

 

ゾウリムシの一種であるミドリゾウリムシは、クロレラを体内で共生しています。ミドリゾウリムシは二酸化炭素や窒素分をクロレラに、クロレラは光合成で得た酸素や糖をミドリゾウリムシに与えて相互に助け合っています。

▼ミドリゾウリムシの観察動画

 

分類 原生生物界>繊毛虫門>梁口綱>ゾウリムシ目>ゾウリムシ科
体長 ゾウリムシ:120~200μm、ミドリゾウリムシ:85~150μm
観察倍率 100~300倍程度で観察
説明 バクテリアを食べて生きる。無性生殖と有性生殖のどちらでも増殖する。
生息環境  湖、池沼、水田、河川の他、下水などほとんどの水域に生息する。

 

・ミズヒラタムシ[水扁虫]

ミズヒラタムシ

▼単細胞生物とは思えないミズヒラタムシの歩行

(出典: Masashi Hayakawa ※上動画はミクロハンターレンズで撮影したものはありません)

分類 原生生物界>繊毛虫門>旋毛綱ミズヒラタムシ(ユープロテス)目ミズヒラタムシ(ユープロテス)
体長 100~200μm
観察倍率 100~300倍程度で観察
説明 単細胞生物にもかかわらず、繊毛を束にして足のように使いトコトコと歩き回ったり遊泳したりするなど、高度な動き方をする。飢餓状態では群れを成し、近縁の生物の死骸を見つけるとそこから遠ざかる行動をする。周りのものを体内に吸い込みながら食べる(貪食)。
生息環境 田んぼやため池を始め、公園の池や水たまりなどの水底に生息する。

 

・コレプス

コレプス
コレプスの細胞分裂
コレプスの全体像
(出典:Treinisch, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons)
コレプスの細胞分裂
(出典:Bernd Laber, CC BY-SA 3.0 DE <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/de/deed.en>, via Wikimedia Commons)

 


(出典: Markroscope ※上動画はミクロハンターレンズで撮影したものはありません)

 

分類 原生生物界>繊毛虫門>前口綱>シオミズケムシ>コレプス科
体長 40~80μm
観察倍率 300~500倍程度で観察
説明 体は板状のものでおおわれ、樽のような形をしている。回転しながら素早く移動する。微小鞭毛虫や細菌類を摂食したり、他生物の死骸を食べたりする。
生息環境 有機物が多すぎず、酸素の十分溶け込んでいる水環境に生息する。

 

  

★植物プランクトン

・ミカヅキモ

ミカヅキモ
分類 植物界>ストレプト植物門>ホシミドロ(接合藻)>チリモ>ミカヅキモ科
体長 170~450μm
観察倍率 200~500倍程度で観察
説明 真ん中の透明な部分は核、緑の部分は光合成を行うための葉緑体となっている。通常、無性生殖を行い細胞分裂するように増える。環境が悪化すると有性生殖を行うが、その際2つの異なる性が融合して接合子という種子をつくる。
生息環境 池、沼、水田などの淡水性の止水域に生息する。

 

・ボルボックス[オオヒゲマワリ]

ボルボックス
分類 植物界>緑藻植物門>緑藻綱>ボルボックス目>ボルボックス科>ボルボックス属
体長 400~1000μm
観察倍率 30~200倍程度で観察
説明 綺麗な球体をしており、その内側に16個の大きな細胞(生殖細胞)がある。表層は約2000個の体細胞が原形質連絡糸という構造で繋がっていて、それぞれの体細胞には2本の鞭毛が付いている。この鞭毛を使って能動的に動き回る。
生息環境 水のきれいな湖、沼、水田などの浅いところに生息する。

  

・イカダモ

イカダモ
分類 植物界>緑藻植物門>緑藻綱>ヨコワミドロ目>イカダモ科
体長 12~28μm
観察倍率 400~1000倍程度で観察
説明 複数の細胞が一列に連なっている様子が筏(いかだ)に見えるため、イカダモと呼ばれる。有性生殖はまれだが、一部の種で確認が報告されている。
生息環境 湖や沼、池、水たまりなどの底の泥上に生息する。

 

・アオミドロ

アオミドロ
アオミドロの螺旋階段
アオミドロの接合
螺旋状に並ぶ葉緑体 接合

 

分類 植物界>ストレプト植物ホシミドロ(接合藻)綱ホシミドロ目>ホシミドロ科>ホシミドロ属
体長 直径20~60μmが多い
観察倍率 400~1000倍程度で観察
説明 トロトロとした緑色の糸状藻類。葉緑体が螺旋状に並んでいるのが特徴。体がちぎれる事で増える無性生殖に加え、有性生殖も行う。有性生殖の際は、他個体の細胞との間に接合管が伸びて細胞同士がくっつき、接合子ができる。
生息環境 池、湖、水田、小川、溝などに生息する。

 

・珪藻

クチビルケイソウ
ハネケイソウ クチビルケイソウ

 

分類 オクロ植物(不等毛植物)門珪藻綱
体長 3~1000μm(種類によって異なる)
観察倍率
説明 珪藻の特徴はなんといっても、ガラス質でできた殻。死んだ後もこの殻は分解されずに残る。珪藻土マットなどの原料になっているもの。殻で覆われているものの、殻の隙間から粘液繊維を出しゆっくり移動する。
生息環境 池、湖、水田、小川、溝などに生息する。川底の石を覆っている茶色い藻、これは珪藻であることが多い。

 

★植物プランクトンを除く微細藻類

・シアノバクテリア

シアノバクテリア(アオコ)
アオコの原因にもなる 顕微鏡写真

 

光合成を行いますが、その名前の通りバクテリア(細菌)のなかまです。

イシクラゲのように気生性のシアノバクテリア(下写真)も存在します。水の中にいる事もあるので、ここで取り上げます。

イシクラゲ
顕微鏡写真
地面にあってブヨブヨの状態 顕微鏡写真

 

・ミドリムシ[ユーグレナ]

分類 エクスカバータ界>ユーグレナノゾア門>ユーグレナ藻綱>ユーグレナ目>ユーグレナ科
体長 50~100μm
観察倍率 200~500倍
説明 動物と植物、両方の性質を兼ねそろえたハイブリッドな生物。食料や燃料などの原料として注目されている。体の形を変えながら鞭毛を使って遊泳する。
生息環境 湖沼、池や田んぼを始め、海など地球のいたるところに生息する。

 

★淡水の小さな生き物をベン図で分類

植物プランクトン、藻類、珪藻、動物プランクトンなど多くの生き物グループがありますが、その違いや分類がいまいち分からず、様々な文献を参考にして一つのベン図にまとめてみました。

プランクトンの種類をベン図で分類
 

★採取方法

▶容器で直接採取

田んぼの水を採取(干上がりかけた田んぼにて)

この方法が一番簡単で手間がないです。微生物が密集しているような場所でおすすめです。

 

▶手網を使って採取


(公園の池にて)
網を泳がせて微生物を集めます。水面近くや底スレスレのところなど色々なに網を泳がせて試してみて下さい。

すくった後は、微生物が網に張り付いています。網を裏返し、水を薄く張った容器にチャポチャポと浸すことで微生物を容器に移すことができます。

 浅い水環境や、水辺に近づきやすい池や湖岸などでおすすめの採取方法です。

 

 ▶プランクトンネットを使って採取

プランクトンネット
ネットの先端に容器が付いていて、そこに微生物が濃縮して集められます。
簡易なものを自作する事も可能ですが、Amazon等でも既製品が販売されています(それなりのお値段します)。
 
プランクトンネットP-25
 

★ミクロハンターレンズの紹介

いかがでしたか?

顕微鏡と絡めたテーマで引き続きブログマガジンを書いていきますのでよろしくお願いいたします!

最後に「ミクロハンターレンズ」もぜひ紹介させて下さい。

レンズ

ミクロハンターレンズは、指先サイズでたった1g以下。しかし、その小ささからは信じられない光学性能を有します。思い立った時にさっと取り出して、どこででも本格派なミクロ探検を可能する製品として開発されました。

ミクロハンターで観察
(ミジンコの観察)
 

自宅、庭先、公園やキャンプなどでお子さんと一緒にミクロという非日常の世界を体験してみても良いですし、趣味や教育、仕事など幅広く活用頂けます。

今まで知らなかったミクロの世界、神秘の世界をぜひ探索してみませんか?

花粉観察
(オシロイバナの花粉)
 
ミドリムシ
(ミドリゾウリムシの観察)

 

▼圧倒的な携帯性

専用ケースに全て収まり、財布にも収納可能。常に持ち歩けて、「観察してみたい」と思った瞬間を逃しません。

 

▼妥協のない光学設計

 高度な技術を要する組み合わせレンズで、卓上顕微鏡にも匹敵する低収差と高解像度を実現。

ミクロの世界を本格的に楽しめて、趣味はもちろん仕事や教育にも幅広くご使用頂けます。
 

▼革新的な照明設計

スマホライトで観察が可能ですので、顕微鏡レンズ自体は充電や電池交換の必要がありません。

持ち運ぶものは最小限でコンパクト、スマホさえあれば顕微鏡観察が可能となります。
 

▼ほぼすべてのスマホに対応


革新的な吸着ナノパッドであらゆるスマホに装着可能。ケースを装着したままでも使用できます。

機種変更しても使い続けられるので、長くお使い頂けます。
 

▼組立式フォーカススタンド

専用ケースにも収まるフォーカススタンドを使えば、ピントの調整&固定が可能!(一部の商品では別売)
 

▼簡単な装着方法

レンズ装着

コツさえつかめば、使い方はとても簡単。スマホにピタッと張り付けるだけで顕微鏡観察が可能です。

ミクロハンター製品で見るミクロの世界を通して、新たな探求心や感動が生まれていく事を願っています。

ミクロハンターレンズについて詳しくはページ下部のURLをご確認下さい♪

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